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Vol.0096
プロトタイピングに挑戦
2004/9/24
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『プロトタイピングに挑戦』
━━━━━━━━━━━━━2004/09/24(第96号)読者数:936名━
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■質問
過去に下流工程(コーディング〜テスト)を中国ベンダに委託した
実績があります。なんとか成功しました。次は、上流設計を任せ
ることは出来ますか?
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■回答
詳細設計なら比較的安心して任せられるが、基本設計からの委託
となると、優秀なリーダと開発コーディネータが欠かせない。
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■■ プロトタイピングに挑戦
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───────────────────── アイコーチ解説 ─
●欲張りすぎたプロトタイピングの失敗例
私は過去に中国オフショア開発でプロトタイピングに失敗した苦い
経験をもつ。当時は、リスクを分散するために、中国と並行して日
本でも同じように設計・コーディングを進めたいと考えていた。
伸び盛りの若手社員と一緒に担当したので、SE教育を兼ねれば一
石二鳥だと思っていた。
ところがその目論見は見事に外れた。
失敗の理由は私の欲張りすぎ。
プロトタイピングの目的が不明瞭であった。
・プロトタイピングにより中国ベンダの力量見極め
・日本でも並行開発することでリスク分散
・若手社員の実践教育
・段階的な仕様FIXに柔軟に対応
(こんなにたくさんの目的があったとは・・・我ながら苦笑)
それでも、あえて主張したい。
成功した実績があるのなら、プロトタイピングを採用した上流工程
からのオフショア開発に挑戦してみませんか。
●基本設計の骨組みから一緒に設計する
基本設計では、システムの基本アーキテクチャをどのように設計す
るかが最大の鍵。ここを安心して任せられる中国リーダはあまりな
いため、プロトタイピングの威力が発揮されるところだ。
私はプロトタイピングに過剰な期待を寄せたが、基本的な考え方と
しては、
「日本はお手本を示す」
「中国はお手本を真似てシステム全体に展開する」
といったところ。
●システムテストに意識を向けさせる
上流工程では、早い段階からシステムテストの計画にも留意したい。
中国に発注する時点で、システム構成図ならびにネットワーク構成
図を作成する。開発環境が決まらないと、大ヤケドするからだ(★)。
★2004/07/23 第55号 複数の状況で再現することを確認する
http://www.ai-coach.com/backno/cip0055.html
★2004/07/26 第56号 CPU使用率に着目する
http://www.ai-coach.com/backno/cip0056.html
★2004/08/09 第66号 リスクを受入れよ、マシン環境問題は避けられない
http://www.ai-coach.com/backno/cip0066.html
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■ 成功の勘所 ■
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上流工程は仕様が定まっておらず、予測が難しい外的要因による変
化も起こり得るため、常に最新の状況をモニタリングする仕組みが
必要。どんな状況であっても、これだけは把握しておこう!
・プロトタイピングに対する中国ベンダの理解度
・プロトタイピングが性能/保守性/安全性/信頼性に与える影響
・見積時と現在のシステム構成ならびにネットワーク構成の違い
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司
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一時期ナレッジマネジマントがもてはやされましたが、巷ではこん
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★ご意見・ご質問・仕事の依頼等、どんな些細なことでもいいので
あなたの声をお寄せください。必ずお返事は書きます。
また、取り上げて欲しい話題・ご質問などもお待ちしております。
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メールする→ mailmag@ai-coach.com
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【編集後記】
今日15:00から、中国オフショア開発実践セミナーです。準備万端、
いまからワクワクです。
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意見・感想・質問・相談等 → mailmag@ai-coach.com
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発行責任者:幸地司
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□『まぐまぐ』(ID:0000113402), 『melma!』(m00094560)より配信
□過去記事→ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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