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Vol.0185
組込の課題
2005/2/9
★よい本に出会ったので、つい力が入ってしまいました(編集後記)
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『組込系ソフトウェア開発の課題』
━━━━━━━━━━━2005/02/09(第185号)読者数:1,909名━
【オフショア開発勉強会 in 東京】
日時: 2004年2月10日(木) 19:00-21:00 (18:30開場)
場所: 品川イーストワンタワー 21階 小会議室(1)
申込: http://www.formzu.jp/formgen.cgi?ID=c2356931
→開催は32時間後です!
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■ 組込系ソフトウェアの特色
組込系の専門家からレクチャーを受けている際、「製品固有」とい
う単語をよく耳にした。
・製品固有の仕様の理解
・製品固有の開発環境
参照→ http://www.ai-coach.com/backno/cip0184.html
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■■ アリ地獄&スパゲッティ状態
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───────────────────── アイコーチ解説 ─
●上海に駐在する日本人(発注側)から、組込系ソフトウェアとオ
フショア開発の現状についてレクチャーしていただいた。今日は第
2弾をお届けする。
●組込系ソフトウェア開発を外部に委託する際には、ゼロから新規
開発することは少なく、基本となる製品をカスタマイズするケース
が多い。機能向上や顧客要件の多様化に応じる形で、カスタマイズ
に次ぐカスタマイズが連続する。しかも、それが製品ライフサイク
ルの終焉まで続くとのこと。
「誰が作ったのか分からない不良資産を受け継がなくてはいけない」
「誰にも聞けないので、他の場所には手が触れられない」
「なぜ動いているのか、開発者自身でも分からない」
●こういった現象は、他の業務系アプリケーションでも見られるが、
組込系ソフトウェア開発では特に顕著である。そのため、時間が経
つにつれ、特定の技術者への依存度が高まってくる。
●そうなると、技術者が一人でも抜けると、大変なパニック状態に
陥ることもある。Javaや.NETの専門家なら、市場にいくらでも替わ
りはいるが、□□社の△△△デバイスに精通した人材を調達するの
はほぼ不可能だ。転職や引抜合戦が絶えない中国オフショア開発で
は深刻な問題となるだろう。
●組込系ソフトウェア開発では、長い時間をかけて教育した人材を
固定化することと、固定化されたメンバーの士気向上が重要な課題
である。これらに加えて、ハード/ソフト両面の開発環境整備も成
功するためには欠かせない条件だ。
なるほど、中国における組込系ソフトウェア開発の課題が見えてき
た。明日もこの問題を扱う。
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司
http://www.ai-coach.com/
※
『オフショア開発による組込は特に難しいか』
◆やはり難しい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A175f3
◆そんなことはない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A205b3
◆難しさは業務系アプリケーション開発と同様である
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A391eb
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0003605Cb06a
○コメントボード
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締切:2005年02月11日18時00分
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【2005年2月】
2月23日(水)/東京/開発推進スタッフ講座(C+D)
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アイコーチ有限会社では、法人様向けの研修を行っております。
中国オフショア開発のノウハウを取り入れたい企業様は、以下の
連絡方法にて、【企業名、ご担当者名、予定期間、ご予算】を明
記の上ご連絡ください。
※期間等の都合により、お断りさせていただく場合がございますの
で、何卒ご了承頂きたく存じます。
info@ai-coach.com or Fax: 020-4666-5287
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本誌発行者 幸地司への講演依頼はアイコーチ有限会社で受け付
けております。
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ご了承頂きたく存じます。
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■出版/マスコミ関係者様へ
取材はいつでも受け付けさせていただいております。
オフショア開発の業界動向、プロジェクトマネジメントの話題、
中国人ブリッジSEの嘘とホントの見分け方、メルマガについて
など・・・、お気軽にご相談ください。
info@ai-coach.com or Fax: 020-4666-5287
【これまでの取材・執筆実績】
◎2004年9月〜現在 @IT 情報マネジメント/記事連載
http://www.atmarkit.co.jp/fbiz/cstaff/serial/offshore/03/01.html
◎2004年11月 書籍「ブログで始める超速起業入門」/事例紹介
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756908160/aicoach-22/ref=nosim
◎2004年11月 日経エレクトロニクス/コメント掲載
特集記事「ソフトウェア世界分業体制」
◎2005年2月 中国総合雑誌『CHAI』3月号(53ページ)
テーマ:優秀な中国人と上手く付き合う方法
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【編集後記】
今日は旧正月の元日です。あけましておめでとうございます。
とはいえ、上海から帰国して2日経ちましたので、気分はすっかり
日本モード。
2月と3月は、東京と上海を往復するだけではなく、国内の各地を
訪問します。手始めに沖縄と福岡行きの日程を決めました。沖縄で
は、県の地域情報化の促進と情報通信産業振興に関わる記念祝賀会
で講演します。
ソフトウェア開発の業界動向(日本や世界)、ならびに沖縄の方向
性を示すような話にまとめたいと思います。これも1つの親孝行。
日本や沖縄、中国オフショアの展望を予測するためには、日本人の
伝統的な思考パターンや行動様式を学ぶ必要があります。そこで、
上海出張に持っていくスーツケースに一冊の本を放り込みました。
以前から自宅にあるこの本、巷では○○○ブームと呼ばれるほど有
名でしたが、なかなか手に取ることがありませんでした。上海では
TVを見ることもないため、人と会わない時間帯は本を読むか、PC
の前に座っているかのどちらかです。
という訳で、上海2日目に読み始めました。
この本、わずか204ページしかありませんが、いわゆる「かたい」
内容です。もともと歴史や哲学が好きですが、堅苦しい本を敬遠し
て「やわらかい」本ばかり読んできました。
そんな私ですが、読み始めて数分後には強い衝撃を受けました。
「これが1世紀以上も前に書かれた本なのか?」
著者は日本人。外国人に日本の精神的支柱を説明するために書かれ
たそうです。つまり原書は英語。私が読んだのは翻訳本。
現代語に訳した翻訳者の力量も見事ですが、最初から最後まで格調
高い文章が続きます。読むものの背筋をキッと伸ばしてくれます。
恐れ多くて、寝そべって読むことが出来ませんでした。
上海に滞在中、何度も何度も読み返しました。
前置きが長くなってしまいましたが、この本は五千円札の顔として
もお馴染の新渡戸稲造(にとべいなぞう)が著した「武士道」。
なぜ、彼がお札の顔に選ばれたのか、その理由がはっきり分かりま
した。(遅すぎですか^^;)
私が読んだのは↓の本ですが、他にも武士道本が山のようにありま
す。何が「正しくて」何が「間違っている」、そういう判断は抜き
にして読んでいただきい一冊です。
◎武士道 - いま、拠って立つべき“日本の精神”新渡戸稲造(著)
http://tinyurl.com/4e73h
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□過去記事→ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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『オフショア開発実践マニュアル』
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