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Vol.0186
技術水準と教育コスト
2005/2/10
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『エリートは不要だが属人的要素の強い組込系ソフトウェア』
━━━━━━━━━━━2005/02/10(第186号)読者数:1,891名━
【オフショア開発勉強会 in 東京】
日時: 2004年2月10日(木) 19:00-21:00 (18:30開場)
場所: 品川イーストワンタワー 21階 小会議室(1)
申込: http://www.formzu.jp/formgen.cgi?ID=c2356931
→開催は8時間後です(幸地)
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■ 組込系ソフトウェアの特色
組込系ソフトウェア開発では、長い時間をかけて教育した人材を
固定化することと、固定化されたメンバーの士気向上が重要な課題
である。これらに加えて、ハード/ソフト両面の開発環境整備も成
功するためには欠かせない条件だ。
【1】 http://www.ai-coach.com/backno/cip0184.html
【2】 http://www.ai-coach.com/backno/cip0185.html
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■■ 組込系は「誰にでも」チャンスはあるというが・・・
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───────────────────── アイコーチ解説 ─
●上海に駐在する日本人(発注側)から、組込系ソフトウェアとオ
フショア開発の現状についてレクチャーしていただいた。今日は第
3弾レポートをお届けする。
●「わが社に限った話をすると、組込系ソフトウェアのオフショア
開発でネックになっているのは日本側の仕事の出し方が原因です」
レクチャー講師の日本人は、冷静にこう分析する。
・・・
・・・
・・・
やはり、ここでもそうだったかぁ。
●説明していただいた内容は、業務系アプリケーション分野で発生
する問題とほとんど同じであった。ちなみに、書籍オフショアリン
グ完全ガイドでは、日本固有の発注形態を「日本型開発アプローチ」
と呼ぶ。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/482222970X/aicoach-22/ref=nosim
●その後も話は弾んだ。組込に特化した話題も豊富であったが、特
印象に残ったのは、(この会社の)組込開発は「特別にできる人材」
でなくても十分に仕事がつとまるというコメントだ。
●「誰にでもできる」ということは、雇い主にとって嬉しい反面、
技術者当人にとっては悩ましい問題だ。技術者への要求レベルは低
いのに、「製品固有」の覚えるべきことは多い。この会社で覚えた
仕事は、よその会社では通用しない。
●雇い主にとっては、教育コストはバカ高いというデメリットを忘
れていはいけない。「わが社では、情報共有の意識が低いため、こ
の人に辞められては困るという技術者が何名もいる」と悲壮の弁を
こぼす。
●では、なぜそうまでして中国オフショア開発を推進するのか、と
いう問に対しては、「日本だけでは処理しきれないほどの仕事量が
ある」、「コスト削減」、そして「自社の開発プロセスを改革し、
真のソリューションプロバイダへと変身するためには、中国の力が
欠かせない」という答えが返ってきた。
●課題は山積だが、目指すべき頂上は明確である。他にもPMO的
な取り組みや、レビュー会議の手法など具体的な改善案にまで話が
及んだ。そして、1ヶ月後の再会を誓ってこの会社を後にした。
(組込シリーズはこれにて完了)
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司
http://www.ai-coach.com/
※
『オフショア開発による組込は特に難しいか』
◆やはり難しい
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A175f3
◆そんなことはない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A205b3
◆難しさは業務系アプリケーション開発と同様である
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0003605A391eb
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0003605Cb06a
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0003605P00Cbdf2
締切:2005年02月11日18時00分
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■ 中国オフショア開発実践セミナー
【2005年2月】
2月23日(水)/東京/開発推進スタッフ講座(C+D)
2月25日(金)/東京/開発コーディネータ初級講座(A+B)
【2005年3月】
3月18日(金)/福岡/開発コーディネータ初級講座(A+B)
詳細&申込→ http://www.ai-coach.com/seminar/x21.html
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松戸商工会議所のご好意で夢の価格が実現、もう2度とないトップコン
サルタントの話を安心価格で聞くことができる「成功者だけが知ってい
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く変えるチャンスです!→ http://www.intership.ne.jp/~yeg/event/
↑友人の後藤さんからのご案内。これって、オフショア開発勉強会
と時間帯が重なっています(涙)
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【編集後記】
昨日の編集後記について、アメリカのベンチャー企業で働く友人か
らメールが届きました。
> 前置きが長くなってしまいましたが、この本は五千円札の顔として
> もお馴染の新渡戸稲造(にとべいなぞう)が著した「武士道」。
私は奈良本氏訳版の「武士道」と、李登輝さんの「『武士道』解題」
を持参してきています。李登輝氏の著作は、儒教の影響が大きい国
にありながらクリスチャンという氏の視点での「武士道」の解説で
あり、これも興味深いと思います。
(新渡戸さんもクリスチャンでしたね)
新渡戸さんは、日米をつなぐ「太平洋の橋」になりましたが、
幸地さんは、日中をつなぐ橋に!
※
Mさん、ありがとうございます!
「日中をつなぐ橋」ってかっこいいですね。楽しくやっております!
「武士道」を読んで、改めて自分は日本人なんだと認識させられた
一方、明らかに沖縄人と日本人の違いを自覚しました。
<忠孝の考え方>
日本 「忠>孝」
沖縄 「忠<孝」
<息子が実家を飛び出すとき、母親の気持ち>
日本 「成功するまでは実家に戻ってきてはいけません(鬼涙)」
沖縄 「いやになったらすぐに帰ってきなさい(笑)」
ニュアンス伝わったかな?
最近は個人の考え方が多様化しているので一概には言えませんね。
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□『まぐまぐ』(ID:0000113402), 『melma!』(m00094560)より配信
□過去記事→ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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