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Vol.0180
組込開発
2005/2/2
★2/3上海オフショア開発交流会。残席1名となりました。
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『組込は難しいとされる』
━━━━━━━━━━━2005/02/02(第180号)読者数:1,904名━
こんにちは、オフショア開発専門コンサルタント 幸地司です。
お待たせしました。お財布に優しいオフショア開発勉強会(東京)
がついに開催されます。初回は、2月頭開催の上海オフショア開発
交流会の内容を報告します。
いつものように、突然のキャンセルや人数追加をすべて受け付けま
す。ただし、必ず事前連絡をください。ご協力をお願いいたします。
日時:2004年2月10日(木) 19:00-21:00 (18:30開場)
場所:品川イーストワンタワー 21階 小会議室(1)
申込方法: http://www.formzu.jp/formgen.cgi?ID=c2356931
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■ 中国に限らず外部委託は難しいと感じています
いつも,視点が暖かく感心しています。
ちょっと気になったのは、以前に”組込”の方が仕様変更が少なく
て向いているかも知れない、と言った主旨の内容があった事。
ところが、組込の場合は仕様変更云々の前に開発環境の準備・保守
等からしなければなりません。個人的には、業務系アプリケーショ
ン分野よりも組込みの方が大変だと思っております。
(メーカ/女性Sさん)
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■■ だからこそ、発展が見込まれる分野として期待が持てる
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───────────────────── アイコーチ解説 ─
●Sさん、貴重なご意見ありがとうございます。指摘された内容は、
新卒の中国人プログラマの進路相談を紹介した、第165号「ブリッジ
SEを目指すなら、組込系が有利ですか?」の記事ですね。
http://www.ai-coach.com/backno/cip0165.html
> ◆2.どちらが有利か?「アプリケーション系/組込系」
>
> 個人の趣味から選べば、組込系ソフトウェア分野よりも、ビジネス
> アプリケーションの方が好きです。しかしビジネスアプリケーショ
> ンは仕様変更が多く、オフショア開発が非常に難しいと聞きました。
> 自社の業務ではパッケージを用いた開発が多く、顧客サイトでの常
> 駐作業も多いです。ブリッジSEになるなら、やはり方向転換をせざ
> る得ないでしょうか? (中国人の新米プログラマより)
※
●一口にオフショア開発といっても、対象業種や活用技術によって
その形態は千差万別である。以前、あるIT系メールマガジン発行
者から、オフショア開発の難しさについて次のようなコメントを頂
戴した。
> 私もSIの現場に長く身をおき、インド、中国を使ったプロジェクト
> を多くマネージメントしてきました。
> そのした経験から、企業情報システムと組み込みシステムでは、開
> 発スタイルも異なり、結果としてマネージメントプロセスも違うも
> のが必要とされるし、プロジェクトの規模によっても当然ながら異
> なると言う点も失敗の大きな理由と感じています。
> (男性/IT系メルマガ発行者)
●個人的には、組込開発の経験がないため、業務系アプリケーショ
ン分野と比較して、どちらがオフショア開発に向いているかの判断
は難しい。
●あるセミナーで、「中国では昔から組込系の市場規模が大きい」
という旨の発言があった。興味を持って詳しく聞いてみると、実は
地図情報システム(カーナビ)のデータ入力作業が膨大に含まれて
いることが判明した。
●上海に限定すると、組込開発を専門とするオフショアリング企業
はかなり少ないという印象を持っている。過去に1社だけ自称「組
込に強いベンダ」を訪問したことがあるが、実態は日本企業の技術
者が開発現場に深く介入しているようであった。
●先日東京でお会いしたNEUソフト・ジャパン高堰茂社長は、
「組込系のオフショア開発はまだまだ弱い。だからこそ、今後発展
が見込まれる分野として期待が持てる」と見解を述べられていた。
●世界的なオフショアリングにおいては、競争ではなくコラボレー
ション(協業)を志向する傾向が高まっている。自社の開発資源で
は不足する部分を、中国やインドからの供給で補うわけだ。
●逆に言えば、自社内のリソースが足りるのであれば、リスクを犯
してまでオフショア開発に挑戦する事もあるまい。最終的には、プ
ロジェクトマネージャではなく、最高経営責任者の判断すべきとこ
ろだ。
●もし、ソフトウェア以外の商品の相互供給や販路の相互乗り入れ、
商品の共同開発、合弁事業の立ち上げなど、会社の基本方針が先に
あれば、「仕様変更」や「開発環境云々」といった現場の"些細な"
事情は脇に追いやられて、オフショア開発の発注実績だけがクロー
ズアップされる恐れもある。
プロジェクト関係者の苦悩は続く。
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■ 成功の勘所 ■
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一般には、Sさんが指摘するように中国オフショアでの組込開発は
難しいとされている。当然ながら、開発のベースとなるのは優秀な
人材である。このまま外部委託をせずとも市場で勝ち残れるか、自
社内で安定的に人材が供給されるかについて、3年、5年、10年、
20年といった視点から考えてみよう。
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司
http://www.ai-coach.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━INFO━
■ 中国オフショア開発実践セミナー
【2005年2月】
2月23日(水)/東京/開発推進スタッフ講座(C+D)
2月25日(金)/東京/開発コーディネータ初級講座(A+B)
【2005年3月】
3月18日(金)/福岡/開発コーディネータ初級講座(A+B)
詳細&申込→ http://www.ai-coach.com/seminar/x21.html
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【上海オフショア開発交流会(2/3)のお知らせ】
定員20名のところ、現在申し込み数19名。ラスト1名ですね。
詳細&申込→ http://www.ai-coach.com/backno/cip0173.html
問い合わせ先→ hirelseya@yahoo.co.jp (瀬谷 薫)
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【上海滞在記】
上海オフショア開発交流会の会場(東方欣康カルチャーサロン)を
下見しました。そしたら、その会館の理事長が丁寧に出迎えてくれ
ました。サロン運営者によると、ここは政府要人ご用達の会場だと
か。恐れ入ります。
今年度、上海市ではBPO(bussiness process outsourcing)に
力を入れたいとのこと。普段はお目にかかれないような○○を少し
だけ拝見しました。
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□『まぐまぐ』(ID:0000113402), 『melma!』(m00094560)より配信
□過去記事→ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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『対中交渉の落とし穴 〜7つのケーススタディ』プレゼント実施中!
http://www.ai-coach.com/report01.html
『オフショア開発実践マニュアル』
http://www.ai-coach.com/products/a48.html
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