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Vol.0153
人材の悩み
2004/12/17
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『人材問題が最大の悩み』
━━━━━━━━━━━2004/12/17(第153号)読者数:1,764名━
こんにちは
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司です。
先週、ウィークリーまぐまぐで本誌が紹介されたおかげで、新たに
300名以上の方が登録されました。ありがとうございます。
ようこそ、中国オフショア開発専門メールマガジンへ!!
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■ 危機感を持つ中国ベンダ
日本向けオフショア開発はすでに過渡期に入っている。このままで
は、中国ベンダの未来は暗い。オフショア開発の成長を阻害する要
因は次のとおり。
・価格競争の激化
・人材の奪い合い
・仕事が属人的
(上海ベンダ/男性、日系企業現地法人/総経理、他多数)
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■■ 人材問題が最大の悩み
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───────────────────── アイコーチ解説 ─
【前回の内容】
●オフショア開発の価格競争が激化している。上海では、ベンダの
事業存続にかかわるほど深刻な問題と化している。ある中国人は、
「このままの状態が続けば、日本企業とはWin-Winの関係を築けない。
会社存続のために戦略的な受注辞退も辞さない」
と警鐘を鳴らしている。
【2】
●「人材の奪い合い」
日本語が出来る技術者の引き抜き合戦が激しい。先日訪問した日系
企業では、「1年半前に採用した新卒者のうち、今でも残っている
のはわずか1/3だ」と半ばあきらめの表情を見せていた。
「引き抜き」と「転職」は必ずしも一致するものではないが、いず
れにせよ日本語ができる高級人材の奪い合いは続きそうだ。
●「仕事が属人的」
・プロジェクトの成否は、PMがすべて責任を負う
・スーパーマン(ウーマン)が徹夜して火消しに当たる
・失敗プロジェクトのPMは、責任をとって辞めさせれる
中国ベンダの管理層は、「オフショア開発プロジェクトでは俗人的
な要素が目立つため、マネジメントの苦労が絶えない」と愚痴をこ
ぼす。オフショア開発に限った苦労ではないが、人材流動の激しい
中国ベンダにとっては深刻な問題だ。
キーパーソンが抜けた途端、ノウハウの蓄積がすべてゼロクリアさ
れる。すると、オフショア開発が泥沼化する。そうなると、普通の
人間では対応しきれないため、リカバリはスーパーマン(スーパー
ウーマン)に頼るしかない。プロジェクトの規模が大きくなると、
リカバリはかなり困難だ。
※
このような背景から、最近の中国ベンダはオフショア開発の将来に
対して不安を隠しきれない。
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■ 成功の勘所 ■
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プロジェクトが失敗したとき、あなたの会社では「犯人探し」に終
始していないだろうか?「責任追及」と「原因究明」は全く違う。
3年先を見据えた Win-Win体制を目指そう。中国には豊富な人材が
揃っているが、あなたの会社に尽力してくれる人材がいるかどうか
は「あなた」次第だ。
オフショア開発専門コンサルタント 幸地司
http://www.ai-coach.com/
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【2004年12月】
12月21日(火)/東京/オフショア推進スタッフ講座(C+D)
【2005年1月】
1月14日(金)/東京/開発コーディネータ初級講座(A+B)
1月19日(水)/東京/オフショア推進スタッフ講座(C+D)
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【編集後記】
今朝5:00起床、新幹線で大阪入りしました。ハードスケジュールが
続きますが、忙しいとかえって体調がいいみたい。
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