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Vol.0040
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■ 新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『中国ベンダ幹部に向けて根気強く説明する』
【1】粘り強く品質基本原則を貫く
【2】中国ベンダ幹部に向けて根気強く説明する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2004/06/11(第40号)━
【祝】
6月9日(水)、私の地元沖縄の新聞でアイコーチが紹介されました。
琉球新報「沖縄マインド」(本土在住の沖縄出身経営者を特集)
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▼計画と実績が乖離したオフショア開発の品質保証テスト
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◆開発終盤に差し掛かったある中国オフショア開発現場での一コマ。
Q.[日本人担当者]
当初のテスト実施計画では、システム規模○○に対してチェック
リストを△△件、バグ摘出目標値が××件だった。ところが貴社
のテスト実施報告によると、実際には約束したバグ摘出目標値よ
り少ない!(潜在バグがあるはずだ)
いったいどういうことだ。その根拠を説明せよ。
A.[中国人リーダ]
単体テスト用のテストクラスを作成しながらコーディングしたの
で、単体テスト時のバグ摘出件数は少ない。もちろん、コーディ
ング中にはたくさんのバグを修正した。でも、記録は意味無いか
ら全然記録していなかった(何か問題でも?)
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■■ 中国ベンダ幹部に向けて根気強く説明する
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【1】粘り強く品質基本原則を貫く
●中国オフショア開発において「計画と実態が異なる!」という話
は、「言った、言わない」の議論と同様に頻繁にお目にかかる。も
し、中国ベンダの主張を飲んでしまった場合、後から大ヤケドする
のはまず間違いないだろう。有名なマーフィーの法則ではないが、
中国ベンダのやり方に少しでも疑念を持ったら、その問題は必ず顕
在化してしまう。
●日本と中国との間でシステム開発の基本プロセスには大差ない。
したがって、日本企業にとって妥当な計画は中国ベンダにも当ては
まると言えよう。
●たとえ変動要因の大きな中国オフショア開発であっても、事前計
画に対すして、実績は確実にフォローしなくてはならない。一般に
中国人エンジニアは、ストーリ性を持たずその場しのぎの仕事をす
る傾向が強い。そこを監視するのが、私たち中国オフショア開発コ
ーディネータの大切な役目である。
●最良の策は、なぜ事前計画を守るのが大切なのかを中国ベンダに
理解させた上で、必要な作業をやり直してもらうことだ。文書化さ
れた計画(契約事項)であっても、中国側は納得していなかった!な
んてことはよくある。心当たりの方はご用心!
【2】中国ベンダ幹部に向けて根気強く説明する
●この事例では、中国ベンダの主張に多少の理解の余地はあるが、
長い目で見るとやはり基本原則を守ることを重視したい。最終的に
は、中国ベンダの最高責任者を巻き込み2週間以上かけて説得した。
説得というよりも、日本の品質意識を理解してもらうのに2週間必
要だったと言うのが正解だろう。
●このプロジェクトを担当する中国ベンダ側のリーダは、日本語は
とても堪能であり、かつ、品質意識もこれまでの中国人担当者とは
一味違うという印象を持っていた。
そんな彼であっても、日本側の厳しい品質要求にすべてこたえるの
はやはり無理があったようだ。彼と何度も何度もやり取りしてきた
が、一向にらちがあかない。
●私は最後の手段に出た。中国現地の最高責任者を引きずり出した
のだ。通常、評判のよい中国ベンダの場合、総経理(社長)クラス
の人間は現場にはあまり介入しない。
「いや、自分の取引先は何でも総経理が仕切っているよ!」とおっ
しゃる方がいれば、その中国企業は要注意である。現場に上手く権
限委譲されていないか、部下が無能であるかのいずれかである可能
性が大きいからだ。
●話が脱線した。私は中国現地の最高責任者を宛先(To)に次のよう
なメールを出した。
・・・
貴社の○○プロジェクトでは、計画と実績が乖離したテストを実
施しているので何とかして欲しい。
・・・
品質が確保されているか否かの判断をするためには、妥当な目標
値が必要です。基本となる目標値は当社(日本企業)が提示して
いる、工程毎のチェック項目数とバグ摘出数です。
これは、当社が過去の様々なシステム開発の経験から求めた目標
値です。
作業の進め方によっては、目標値の増減がありますので、当社(
日本企業)が提示している目標値に対して、貴社(中国ベンダ)
の目標値とその差分および理由を明確にして下さい。
その目標値に対し、試験が終わって実績が明確になった時に、品
質が評価できます。当然、各工程が終わった時に目標に対して実
績がどうなっているかによって、品質が確保できていないと判断
すれば再テストを実施してもらいます。
現状は、貴社(中国)の目標値が明確になっておらず、当社が提
示している目標値とも大きく乖離しているので、目標値を設定す
るように指摘しています。
・・・
●このメールを出した翌日、さっそく中国ベンダの最高責任者から
返事があった。「・・・了解した。」と。その結果、事態は丸く収
まった。まさにツルの一声である。
●ところで、なぜ中国ベンダの最高責任者を引っ張り出すことが、
最後の手段なのだろうか?難しい話ではないので、あなたも一緒に
考えてみて欲しい。
ITコーチング・ラボ代表 幸地司
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【編集後記】
前回本誌で中国オフショア開発特別レポートを案内したところ、な
んと5%強の読者から反応があった!平均的なマーケティングの世
界では、この数字はあり得ない。本誌読者の真摯な学ぶ意欲に脱帽
である。
早速レポートへの感想が送られてきた。まことにありがたい。
一部からは、思ったより分量が少なくて残念という声があった。あ
なたからのフィードバックを糧に更なる進化を遂げたい。ご協力を
お願いいたします。
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□『まぐまぐ』(ID:0000113402), 『melma!』(m00094560)より配信
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