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Vol.0051
現物とプロセスを確認、計画に対する実績フォロー
2004/7/16
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■ 日本唯一の中国オフショア開発専門マガジン
新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜
『現物とプロセスを確認、計画に対する実績フォロー』
━━━━━━━━━━━━━2004/07/16(第51号)読者数:753名━
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■現物とプロセスの両方を確認
中国オフショア開発では、現物とプロセスの両方を確認するのが
工程管理の基本である。具体的には次の通り。
・現物主義、すなわち言葉による報告を鵜呑みにしない
・数値目標や開発基準に基づく定量評価
・日中両方に作業履歴を残す
・類似見直しの徹底
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■■ 計画に対する実績の徹底フォロー
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●中国オフショア開発では、計画に対する実績フォローはなんといっ
ても現物主義に限る。動くシステム、完成した資料を確認しない限
り、決して安心してはならない。
●次いで、数値目標や開発基準に基づく定量評価を原則とする。さ
らに作業履歴を残す事、類似見直しを周知徹底する意識の定着化を
促す。
●問題が発生したとき、絶対に避けたいのが、その場しのぎのモグ
ラ叩き式対応。緊急事態であってもぐっとこらえて、一歩引いて、
根本原因に対処すること。
●中国ベンダ内の開発プロセスが計画通り実施されているかどうか、
プロセスが正しく実施されているかどうか、各プロセスを開始する
に必要な前提条件が整っているか、各プロセスの成果物が揃ってい
るかを確認する。
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■ 成功の勘所 ■
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・品質指標(数値目標)が周知されているか
・週間報告書のフォーマット、レベルが合意されているか
・レビューの方法、レベル、観点が合意されているか
◆中国ベンダが手抜きする傾向のある工程が、中国社内の各種レビ
ューである。正確には、手抜きではなく、日本の要求レベルが理解
できず品質を満足できないケースが多い。
[設計レビュー]
網羅性に問題あり。Public class, public method のみレビュー
して、各担当者に任せられた private class, private method の
レビューを怠る傾向がある
[ソースコードレビュー]
メンバが頭を突き合わせて議論するスタイルではなく、リーダ格
のレビューアーが一人で全ソースコードをチェックして、各担当
者に個別で指摘事項を与えるスタイルをとるケースがあった。し
かも、レビューアーは別チームから一時的に応援にきた人。Java
には強いが、仕様を理解していない別部署のリーダ格であった。
ITコーチング・ラボ代表 幸地司
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■ コーチングで泥沼開発から解放されるとしたら?
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泥沼の徹夜作業から解放されるとしたら・・?
最後に泣くのはいつもプロジェクトリーダです
せめてコーチングで癒してあげよう!
ビル・ゲイツ、タイガー・ウッズ、米大統領、
彼らはみんなコーチングの恩恵を受けている!!
●最近、開発チームにコーチングを導入するプロジェクト管理者が
増えています。専門性の高い急ぎの仕事はコンサルタント、自社の
学習と成長を促すにはコーチングが最適!
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【編集後記】
「あきらめの壁をぶち破った人々」をようやく読了!
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3年間に及ぶ業務改善プロジェクトの模様を克明に描いた小説。組
織の風土が変わるとは、こういうことか!を見事に表現しています。
本誌読者の中で、EPR、BPR,アウトソーシング、業務改革の
キーワードに反応された方は必見です!絶対お読みください!!
日ごろから、中国を使いこなせる企業とそうでない企業の違いは、
古い価値観を捨てられるか否かにかかっていると感じています。
枠にはまらない、あるいは既成概念にとらわれない企業は、確かに
失敗も多いかもしれませんが、肝心なところで勝利につながる成功
を収めるものだと信じています。
身近な例でいうと、プロジェクトメンバーが中国ベンダに対して、
「日本ではこれが常識だから」
「テストは当然こうあるべきだから」
などと口にしている間は、その会社のオフショア開発はまず成功し
ません。
人月単価の考え方も、そろそろ改めなおしたい。すべて撤廃せよ、
などと主張するつもりはありませんが、もっと多様性を認めてもよ
いのではないでしょうか。
一般のベンダでは、まだまだ機能や価値を基準に見積りするケース
は少ないですね。さらには、私のような独立系コンサルタントを評
価する基準を持ち合わせていないため、普通のSE/PGの単価交
渉をされることもあります。これは本当に困りモノです。
で、今日からは「クリティカルチェーン」を読み始めます。ベスト
セラー『ザ・ゴール』に続くゴールドラット博士によるシリーズ待
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□『まぐまぐ』(ID:0000113402), 『melma!』(m00094560)より配信
□過去記事→ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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2004年7月30日までに読者数1000名突破を目指しています
ご愛読されている753名の方、本当にありがとうございます。
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