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新・中国ビジネス入門
〜初めてでも失敗しない対中交渉〜

私が中国ビジネス立ち上げのコンサルティング依頼を受ける場合には、ほとんどの企業で比較的リスクの少ない試験プロジェクトを用意しています。

「いやー幸地さん、中国にいきなり本業の仕事を発注するのは危険ですよ。 　まずは社内に転がっているあまり重要ではない案件で試したい」

私もこの考えに賛成です。
ここで、ひとつ注意してほしいことがあります。 それが「中国企業との初取引に関する鉄則」です。

よく考えれば分かることですが、通常行われている本物のビジネスでは相手が日本企業であろうが中国企業であろうが、発注条件や仕事の流れが大きく変わるということはありません。 ビジネスの本質は同じです。

なのに、なぜか中国ビジネスの立ち上げリーダーとして経験の浅い若手・中堅社員が担当することがあります。 試験的な発注を終えただけで、経営者は中国ビジネスが成功したと安心しているのでしょうか？

実に不思議なことです。

信じられないかもしれませんが、意外にもたくさんの企業で中国ビジネスへの取組みがこれからの会社の業績を左右するとの自覚を持ちながら、一方では社員教育を施すかのような感覚で未熟な社員を担当者として任命します。
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