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Vol.0016
『情報システム戦略の失敗学』ITコーチング・ラボ提供
⇒ http://www.ai-coach.com/itcoach/
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■ 【週刊】とまらないソフトウェア開発の中国シフト
「中国人SEの行動パターンを理解する」(後編)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2003/09/29(第16号)━
こんにちは、幸地@ITコーチです。
日経コンピュータ誌から面白い記事を紹介します。
◎GE日本法人とTISが、新しい形の中国オフショア開発に挑戦
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20030925/135054/
大手のユーザー企業とインテグレータが共同で中国にオフショア
拠点を構えるのは珍しい。GEも苦労しているのかな・・・
━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 武沢信行氏(※)
2. その性格を変えてみよう(※)
(※前回記事の要約)
3. 中国人SEの観念に戸惑う
4. 判断のモノサシの違い確認する
第15回「中国人SEの行動パターンを理解する(前編)」を読む
⇒ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html
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1. 武沢信行氏(前回記事の要約)
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◆先日、日刊メルマガ『がんばれ社長!今日のポイント』の発行者、
武沢信行氏とお会いしました。
会うたびに、新しくて楽しい話題を提供してくれる、新鮮でバイ
タリティあふれる経営コンサルタントです。
◎がんばれ!社長ホームページ
http://www.e-comon.co.jp/
彼のメルマガに、中国人SEの心理を考察する上でとても参考にな
る話がありました。
2003/8/18発行の記事『その性格を変えてみよう』です。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000041796
ITコーチングの考え方にも通じるところがありましたので、この
誌上にて紹介したいと思います。
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2. その性格を変えてみよう(前回記事の要約)
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(メルマガ「がんばれ!社長」からの引用)
●人間の「気質」を変えるのは困難だが、「性格」は変えることが
できる。「気質」と「性格」を同一視しないでほしい。
まず、私たちの性格がどのように形作られるかを知っておこう。
ちょうど性格の外観は、バームクーヘンのように丸い。しかし、
バームクーヘンのように幾つもの年輪があるわけではなく、た
った三層しかないシンプルな構造だ。
第一層(中心部)「気質」
第二層(真中部)「環境性格」
第三層(外側部)「役割性格」
・・・
●本人の学習や努力、それに立場によって“自分はこうありたい”
“周囲からこう思われたい”と心に願う像に近い性格を演ずる。
演じ続けるうちにでき上がった性格を「役割性格」と呼ぶ。
(前回記事の要約おわり)
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3. 中国人SEの観念に戸惑う
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◆私は海外システム開発の分野でコミュニケーションを支援する
コンサルテーションサービスを提供しています。
特に日本企業と中国企業との間で発生するトラブルを専門的に扱
っていますが、IT技術者の「性格」でいつも頭を悩ませています。
上記紹介したメルマガを読んで「その通り!」と膝を打ちました。
私の会社では別の言葉を使って同じことを表現していますので、
簡単に紹介します。
◆私たちは「性格はかえられないが、行動パターンはかえられる」
と表現します。
武沢氏がメルマガ『がんばれ社長!今日のポイント』で書かれた
「気質」に相当するのが「性格」、「役割性格」に相当するのが
「行動パターン」と理解しました。
ちなみに「役割性格」は「観念」に相当するのかなぁと思ってい
ます。「観念」のことを「人生脚本」と呼ぶこともあります。
◆ITの世界では「役割性格」の影響がこんな場面で現れます。
中国人:「プログラムが完成しました」
日本人:「でも、エラーが残っているよ」
中国人:「はい、まだテストしていませんから」
日本人:「・・・・・・」
日本人の観念=
プログラム完成はエラーがすべて無くなった状態だ。
これだから中国人は信用できない。
中国人の観念=
プログラム作業とテスト作業は異なる工程である。
「プログラム完成」と報告して何が悪い?
◆このような小さなコミュニケーションのギャップが引き金となっ
て、プロジェクト全体が破綻することがよくあります。
実は、中国企業との共同プロジェクトが失敗する原因は、ほとん
どがこのような意思疎通の不具合にあるといえます。
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4. 判断のモノサシの違い確認する
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◆前出の武沢氏は続けて次のように述べています。
> ●学習すること、成長することにどん欲であればあるほど一番外の性
> 格、つまり「役割性格」が進歩する。その反面、学習も成長も乏しい
> 人は、限りなく「役割性格」が薄っぺらいものとなり、「気質」の通
> りの人間にとどまっている。
お分かりでしょうか。
つまりこういうことです。
人間の「気質」や「環境性格」を後から変えるのは非常に難しい。
そこを無理やり捻じ曲げるのが怪しい新興宗教や悪徳セミナーが
行なう洗脳やマインドコントール。
だからこそ、私たちが成長するためには「役割性格」(行動パタ
ーン)に着目するのが手っ取り早い。
◆私は日ごろから次のように心がけています。
・自分の「観念(役割性格)」を知りなさい
・相手の「観念(役割性格)」を知りなさい
・そして相手に合わせた最適な行動パターンを選択して
最大の価値を得なさい
これと同じことは、一般の利用者とSEが会話する場面が多いシス
テム開発の世界にも当てはまります。
◆特に中国ソフトウェア開発の現場ではかなり有効な交渉術として
機能しています。
開発の現場でよく見かける過ちの一つに、日中の担当者が互いの
観念を主張し過ぎることが挙げられます。
◆次の例をご覧ください。
日本人プロジェクトマネージャが中国人SEに進捗報告を促す場面。
日本人:「調子はいかがですか」
中国人:「順調です」
日本人の本音 = 本当はかなり遅れているのでは・・・
中国人の本音 = 最後には帳尻をあわせるので問題あるはずがない
◆この例では、双方で合意した基準がないままプロジェクトを進め
てしまったようです。
つまり違う土俵で会話をしています。
運悪く別のトラブルが併発すると、最後には感情レベルの言い争
いに陥ってしまうこともあります。
喧嘩の状態になると、中国人SEが頑固になる傾向が強く何を聞い
ても
「大丈夫です/順調です/問題ない」
としか応えない者もいるくらい。
そうなる前に手を打つのが優秀なプロジェクトマネージャーの務
めですが、実際はなかなかそうもいきません。
◆で、上記ケースの結論はどうなるのかというと、日中両社の役員
が登場して雲の上の話し合いで決着をつけました。
しかしながら、すべてのケースで事態が丸く収まるはずがありま
せん。
上記以外にも似たような事例は後を絶ちません。
そして多くの場合には、日中双方の担当者に消えがたい傷跡だけ
が残ります。
◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇
みなさんの感想もどんどん取り上げていきたいと思います。
質問メール・情報提供は大歓迎です。
◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇
【編集後記】
◇前回発行してから3週間も経ってしまいました。
今月は、第二週に上海出張、中旬にセミナー運営、
後半は講演会の準備などでバタバタしていました。
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(文責:幸地司 ITコーチング・ラボ 代表)
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