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◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 【週刊】SE失敗学「営業・経営・政治」編

  「デスマーチ…すべては成功のために」 2003/12/17(第17号)

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 突然ですが「失敗プロジェクトに隠されたヒント」

●質問:私が携わるソフトウェア開発の分野では、開発業務の
 ほとんどがプロジェクト制で動いています。最近はリーダー
 シップが取れる人材が不足していることもあり、短期開発の
 プロジェクトを編成するときは社外からチームリーダーを招
 聘することがあります。

 コンサルタントがクライアント企業に入って、プロジェクト
 リーダーを担当するものを想像してください。

 そこでよく発生する問題として、権限はないが目標達成の責
 任を負うことに限界を感じるです。

 つまり、こういうこと。

 雇われたプロジェクトリーダーは部下(チームメンバー)の給
 料やボーナスを査定する権限はない。もちろん、課長・主任
 などの肩書きを持っているわけでもない。

 にも関わらず、リーダーはチーム全体を統率してプロジェク
 トを成功させる義務と責任を負う。

 即席のプロジェクトチームでは指揮系統がはっきりせず、か
 といってコーチング的なアプローチが上手く機能しない場面
 が多く、リーダーシップやプロジェクトマネジメントで頭を
 悩ますことが多い。

 いったいどうすればいいでしょうか?


答えは後半に載せています。


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 - 目次 -
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 ◎失敗プロジェクトに隠されたヒント

[本文]
 1. 顧客の依頼
 2. リーダーの算段
 3. デスマーチ…すべては成功のために
 4. だめ押しのアピール
 5. 今回の気づき

 ◎失敗プロジェクトに隠されたヒントの答え
 ◎今週のお勧めメルマガ
 ◎編集後記

 前回の記事を読む
 http://www.mag2.com/m/0000114056.htm


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1. 顧客の依頼
2. リーダーの算段
──────────────────────────────────

●今回はあるリーダーの失敗談を紹介します。

 昔々ある客先に、技術的なハードルの高いプロジェクトがありま
 した。もともと別の協力会社が担当していたのですが、仕事をこ
 なせるメンバーがなかなか揃わず、納期が迫っているのに進捗は
 遅れ遅れになっていました。

 そんなとき、顧客からそのリーダーに声がかかったのです。

●リーダーは奮起しました。今は納期に間に合わないという雰囲気
 が漂っているが、自分があらゆる手段を講じて状況をひっくり返
 してやろう。

●彼のチームの担当範囲は、やっかいな部分があったり、過剰とも
 思われるボリュームではありましたが、まったく気にしませんで
 した。

(ここまでは先週の内容)


──────────────────────────────
3. デスマーチ…すべては成功のために
──────────────────────────────

◆リーダーはすべてを賭けて猛進しました。デスマーチは覚悟の上
 です。社内の他の稼動プロジェクトをすべて止めてでも、という
 くらいの勢いで、人員集めに走りました。

◆そのプロジェクトはメンバー全員が客先に常駐する契約だったの
 ですが、契約上の常駐人数ではとても納期に間に合わなかったの
 で、陰では、社内で作業を行うチームを走らせました。

 もちろん社内作業チームの工数は見積もりに入っていません。ま
 ずは奇跡を起こして顧客の目を見張らせることが先決です。

◆厳しいデスマーチが続きました。メンバー全員が激しく消耗し、
 体調を崩して倒れる者も出ました。

 …そしてプロジェクトは完了しました。なんと無事納期に間に合
 ったのです。

 お客さんも満足しているようにみえます。 


──────────────────────────────
4. だめ押しのアピール
──────────────────────────────

◆顧客と強い信頼関係を築くことができた、と確信したリーダーは、
 自分たちがいかにすべてを犠牲にして打ち込んできたかを示すた
 め、そして採算度外視で投入したコストを少しでも回収するため、
 顧客に相談を持ちかけました。

 「プロジェクト期間中、御社の成功のために、私たちはこれ
  だけの膨大な残業をこなしてきました。つきましては実費
  と見積もりとの差額を追加請求させていただけますか」


◆信頼を得た今なら、喜んで応じてくれるに違いない。

 リーダーは賞賛的な回答を期待しました。

 「今回よくやってくれました。そんなに残業したんですか。
  それは大変だったでしょう。ええ、もちろん払わせてもら
  いますよ。あなたの支援がなければ納期には間に合わなか
  ったんですから。…さて今後なんですが、優秀なあなたの
  チームにもっと仕事を任せたい。来月からあと5名増員して
  もらえますか。」

・・・つづく


──────────────────────────────────
■■ 今回の気づき ■■
──────────────────────────────────

ビジネスの基本は相手の信頼を得ること。多くの書物では顧客の信
頼を得る鍵は、顧客が期待する以上の成果を常に出し続けることだ
とあります。したがって、顧客が期待することを正確に把握するこ
とがプロジェクト責任者に求められる重要な資質になります。

(執筆:内山 ITコーチング・ラボ 指導員)


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みなさんの感想もどんどん取り上げていきたいと思います。
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▼失敗プロジェクトに隠されたヒント ★答え★
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●質問:最近はリーダーシップが取れる人材が不足していることも
 あり、短期開発のプロジェクトを編成するときは社外からチーム
 リーダーを招聘することがあります。

 即席のプロジェクトチームでは指揮系統がはっきりせず、かとい
 ってコーチング的なアプローチが上手く機能しない場面が多く、
 リーダーシップやプロジェクトマネジメントで頭を悩ますことが
 多い。

●答え:メルマガ「成長思考(※)」を発行する友人の飯山さんに
 アドバイスを求めました。

 <飯山さん曰く>
 う〜ん、ちょっと難しい問題ですね。
  
 外部のコンサル等がうまく機能しないのは、経営者と従業員との
 あいだに、きちんとした意思疎通がないことが考えられます。

 何のためにコンサルタントが来てるのか、どんな成果を期待して
 いるのか、達成するとどうなうのか、といった視点で従業員に十
 分な説明がなされていないということです。

 ちゃんと説明がなされていないと、従業員は、
  「面倒くさい」
  「外部からきて偉そうに」
  「上司でもないのに、ああだ、こうだ言われたくない」
 といった心境になりやすいです。

 まず大事なことは、経営者と方向性や具体的な進め方などについ
 て、きちんと話をして、経営者の考えと、コンサルタントの考え
 を一致せておくことが必要です。

 もし、これが不十分だと、コンサルタントが言ってることと、経
 営者が言ってることが食い違ってたりして、ますます従業員は不
 信感だけが募ってしまいます。

 まずは、ここが重要だと思うのですが・・・・
 そうしないと、外部の人間がいくら言っても聞く耳を持ってもら
 えません。

※参考メルマガ:『成長思考☆2ヶ月でなりたい自分になる』
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【編集後記】

◇今夜は橋本大也&百式管理人さんが主催する忘年会「議」に出席
 します。情報検索、経営、マーケティング、技術の視点からベス
 トウェブを決定するそうだ。楽しみ。

今年のベストウェブを決める忘年会ならぬ忘年会議!
 http://bestof2003.100shiki.com/ 

(執筆:幸地司 ITコーチング・ラボ 代表)


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