無料メールマガジン バックナンバー
プロジェクト失敗学

『初めて部下を持つSEマネージャーを支援する』ITコーチング・ラボ提供
　⇒ http://www.ai-coach.com/itcoach/ 

◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆　【週刊】SEの失敗学「営業・経営・政治」編

　　　　「NHKニュース番組で中国ソフト開発」2003/11/13（第12号）

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　こんにちは、幸地＠ITコーチです。

　先日、CSK取締役副会長 有賀貞一氏の講演を聞く機会がありました。

　ソフトウェア開発における品質保証活動への取り組みは「〜のために」
　というやらされる活動ではない。会社の組織活動として取り組めない
　のであればやらないほうがいい、と熱く語っていました。

　そこで得た情報の一つ「品質保証の三大原則」を紹介します。
　「継続こそ力なり」
　「品質、スピード、コストの順番で優先度を考える」
　「品質保証活動は儲かる」

　それぞれ奥の深い原則ですね。

　講演会の聴講者に挙手によるアンケートを取ったところ、会社組織と
　して真剣に品質保証に取り組んでいるシステム開発会社／情報システ
　ム部門はほとんどありませんでした。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 - 目次 -
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇NHKニュース番組で中国ソフト開発

　1. 朝のNHKニュースでソフト開発の中国シフトが特集
　2. 数字で紹介された成功事例

　前回の記事を読む
　http://www.mag2.com/m/0000114056.htm


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 朝のNHKニュースでソフト開発の中国シフトが特集
──────────────────────────────────

◆先日（11月11日）、朝7:45頃のNHKニュースで中国オフショア開
　発の話題を取り上げていました。

　１０分程度の短い内容でしたが、実際の会社名も紹介されており
　かなり現実に即した構成になっていました。

　私たちＩＴコーチング・ラボは、中国オフショア開発に特化した
　別のメルマガ「とまらないソフトウェア開発の中国シフト」(※)
　を発行しています。

　中国人プログラマーが日本に進出する話題は、国内ＩＴ産業の空
　洞化にも影響を及ぼしますので、このメルマガでも少し紹介しま
　す。

(※)メルマガ「とまらないソフトウェア開発の中国シフト」
　中国ソフト開発の舞台裏⇒ http://www.ai-coach.com/ ←登録・解除


──────────────────────────────────
2. 数字で紹介された成功事例
──────────────────────────────────

◆番組では「ブリッジＳＥ」という単語を連発していました。

　ブリッジＳＥとは、日本のお客様と中国ベンダーとの間で、見積
　りやチームのスケジュール、および相互のフィードバックによる
　結果など全体を管理するＳＥのことです。

　これからは一般的な用語になるのでしょう。


◆30人月の仕事を日本でやると 65万×30＝1950万、
　オフショアでやるとブリッジSE代が 80万×8＝640万と
　中国側が 20万×30＝600万で合計1240万、
　だからとってもお得、という説明でした。

　　表：中国オフショア開発の価格例
　　──────────────────
　　日本開発　１９５０万円　（３０人月）
　　中国利用　１２４０万円　（３８人月）
　　──────────────────

　　表：中国を利用することによる効果
　　──────────────────
　　費用削減効果　３６％削減
　　作業工数　　　２７％増加
　　──────────────────


◆オフショア開発を売りにしているベンチャー企業としてカナック、
　それを利用する発注側として沖ソフト、中国側として東軟集団が
　紹介されていました。

　会議にはビデオチャットシステムを使っているようです。

　少なくとも映像を見る限りでは、中国人ブリッジSEが単独で客先
　に出て仕様を詰めて、同時に中国へ指示を出してました。

　日本人が裏で手取り足取りカバーしているようには見えませんで
　した。


◆ニュースの内容を額面通り受け取るなら、「成功する」オフショ
　ア開発が上記の価格相場で手に入るのが当たり前になったわけで
　すから、大手の下請に甘んじている中小ベンダーは存在感をアピ
　ールするのが難しくなっていきますね。

※株式会社カナック
 http://www.cannac.co.jp/ 

※東軟集団 (NEUSOFT Japan株式会社)
 http://jp.neusoft.com/ 

※沖ソフトウェア株式会社
 http://www.okisoft.co.jp/ 

（執筆：内山 ITコーチング・ラボ 指導員）


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

みなさんの感想もどんどん取り上げていきたいと思います。
質問メール・情報提供は大歓迎です。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【メルマガ相互広告】

◎経営戦略考−日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
　⇒ http://www.mori-office.com/mailmag.html 

◎「経営戦略考」の森英樹さんからコメントをいただきました↓↓↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「中国オフショア開発効率の三原則」って知ってますか？私、このメルマガ
に教えてもらいました。知らなきゃ大変なことになる貴重な情報です。↓↓
=====================================================================
　中国人：「プログラムが完成しました」
　日本人：「でも、エラーが残っているよ」
　中国人：「はい、まだテストしていませんから」
　日本人：「・・・・・・」
★中国ソフト開発の舞台裏⇒ http://www.ai-coach.com/ ←登録・解除
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【編集後記】

◇明日（11/14）、沖縄県ＩＴ産業振興のための打合せを持ちます。
　お会いするのは、フロンティアオキナワ２１社長の渡名喜さんと、
　リウコム役員の饒平名さん。特定企業の利益を追求するだけでは
　なく、地域産業の振興を目指した活動方針に共感しています。


◎株式会社フロンティアオキナワ２１
 http://www.fo21.co.jp 
国や県の産業振興施策を活用し、オール沖縄で創立された
首都圏向けソフト開発を主体とする会社

◎株式会社リウコム
 http://www.ryucom.co.jp/ 
沖縄県内では有数の歴史と実績を誇るＩＴサービス企業

（執筆：幸地 ITコーチング・ラボ 代表）


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
意見・感想・質問・相談等 → mailmag@ai-coach.com
購読登録・解除→ http://www.ai-coach.com/itcoach/　 
相互広告を随時募集しています！ → mailmag@ai-coach.com
──────────────────────────────
発行元：アイコーチ有限会社　http://www.ai-coach.com/
〒222-0036 横浜市港北区小机町1325 チェリーハイツ202号
発行責任者：幸地 司(こうち つかさ) 
Copyright(C) 2003 ITコーチング・ラボ All Rights Reserved.　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▽このメールマガジンは、『まぐまぐ』(ID:0000114056)と
『melma』(ID:m00095788)を利用して発行しています

▽バックナンバー　http://www.mag2.com/m/0000114056.htm

↑先頭に戻る