中国オフショア開発でお困りの方へ!初めてでも失敗しない原価30%削減プログラム提供!  
コミュニケーション、仕様変更、言葉や文化の壁・・・私たちを本当に困らせているものは何?
10%の成功プロジェクトと90%の泥沼開発を分ける、
オフショア開発成功に必要な知識とノウハウ、そして数々の成功事例がここにある!

無料メールマガジン バックナンバー
プロジェクト失敗学

トップ無料メルマガ「プロジェクト失敗学」バックナンバー
▼前号へ   次号へ▲   →最新号へ

Vol.0002


『初めて部下を持つSEマネージャーを支援する』ITコーチング・ラボ提供
 ⇒ http://www.ai-coach.com/itcoach/ 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【週刊】SEの失敗学「営業・経営・政治」編
	2003/07/27(第2号)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 初めて部下を持つSEリーダーに贈る、小規模案件だからこそ
 見えてくる開発責任者の苦悩と喜び。雑誌懸賞金で稼いだ
 元パソコン少年が、大手企業研究所を経てベンチャー経営者
 の立場から語る。 


■ITコーチング・ラボ "情報システム失敗学大全"制作企画

 <SE失敗エピソード募集!>

 あなたの会社では、SE業務をウキウキ、ワクワクさせるために
 どのような工夫をしていますか?
 上手くいったこと、失敗した取組みを聞かせてください。
 プロジェクト管理で、開発手法で、ツール活用で、お客さんと
 の関係においてなど、なんでも構いません。

 あて先 ⇒ email: mailmag@ai-coach.com

 例:中国人SEと最初に挨拶を交わすときには、必ず中国語で
   自己紹介します。通常は、これで一気に場の雰囲気が和
   らぎます。 <本当の話>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 - 目次 -
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 1. 迷ったときの判断基準は顧客が51、会社が49

 2. SEがプロジェクト最中に営業活動したら?

 3. お客様は神様であったためしがない

 4. プロジェクトは誰のためか


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 迷ったときの判断基準は顧客が51、会社が49
 (馬場史郎 グローバルナレッジネットワーク副社長)
──────────────────────────────────

◆「SEを極める50の鉄則」(馬場史郎著、日経BP社)というオスス
 メの本があります。有名な本ですから読んだことがある方も多い
 でしょう。まだの方はぜひ。

 ※アマゾンドットコムのカスタマーレビューより
 http://www.amazon.co.jp/
 ・時々読み直したい本
 ・忘れた頃に読み返したい本
 ・自信喪失の時や、迷い、悩みが生じた時には、響く
 ・あいまいなSE稼業に鮮烈な一言


◆その中に、「迷ったときの判断基準は顧客が51、会社が49」、
 という一節があります。

 細かい比率はともかく、「顧客と自社の利益はどちらも同じくら
 い重要で、バランス感覚が大事であり、両立させることを追求し
 ていかなければならない」といえます。

 当たり前だと思われるかもしれませんが、日々の現場で実践する
 のはなかなか難しいものです。


──────────────────────────────────
2. SEがプロジェクト最中に営業活動したら?
──────────────────────────────────

◆例えば自社の利益や都合しか考えずに顧客を置き去りにするケース。

 自社製品の導入事例にしようとか、客先に派遣エンジニアをあと
 3人送り込もうとか、利益率を社内規定に合わせようとか、よく
 ある話です。

 売り上げを増やす努力は必要だし否定しませんが、まず先に信頼
 を得ることです。

 私の経験から言うと、プロジェクトの最中に現場が営業的な動き
 を見せると顧客はうさん臭さを感じて敬遠し、協力や譲歩が得ら
 れにくくなり、かえって仕事がやりづらくなります。


──────────────────────────────────
3. お客様は神様であったためしがない
──────────────────────────────────

◆一方、顧客の利益を優先するあまり自社の利益をかえりみない
 ケースもあります。

 よく見かけるのが、プロジェクト・リーダーとして初仕事、さあ
 顧客志向で頑張るぞ!…残念ながらこの張り切りが仇になるパタ
 ーンです。交渉の術を知らないという側面もあります。


 この場合、実はリーダーが顧客のイエスマン、御用聞きにすぎな
 いことが多いのです。顧客は、本当はプロのSEならではのアイデ
 アや提案やリスク検討を求めているはずなのですが。


◆そして最初は何でも要望を受け入れていたのに、いざ開発が始ま
 ると、技術的に困難、予算不足、スケジュールが間に合わないと
 泣きつくことになるのです。

 泣きつかれる顧客も、無理なら無理と最初に言ってほしかった、
 と不満を漏らします。


◆どちらのケースも、現場はみな身を削って頑張ったにもかかわら
 ず、いざプロジェクトが終わってみると顧客の不評を買っていた、
 次のビジネスにつながらない、という残念な結果をもたらしかね
 ません。


──────────────────────────────────
4. プロジェクトは誰のためか
──────────────────────────────────

◆リーダーはつねに顧客と自社の双方の利益を考えて判断を下し、
 行動する必要があります。

 ところで私の場合、顧客と自社ともう一つ、社員(チームメンバー)
 の利益にかなっているか? を問いかけるようにしています。


◆標準プロセスだソフトウエア工場だと言っても、システム開発は
 まだまだ属人的な要素が大きく、個々人の力量にかなりの部分を
 依存しています。よい人材を育て確保しておくためにも、社員の
 利益を無視することはできません。

 それぞれのプロジェクトが、顧客に価値と満足をもたらし、自社
 に収益と信用をもたらし、社員に報酬と成長をもたらす…そんな
 Win-Win-Winの関係が築ければいいなと思っています。


(執筆:内山 ITコーチング・ラボ 指導員)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

みなさんの感想もどんどん取り上げていきたいと思います。
質問メール・情報提供は大歓迎です。
みなさんの役に立つと判断した内容には、本人の許可を得て
このメールマガジンで公開したいと思います。

 姉妹メルマガ 「とまらないソフトウェア開発の中国シフト」
⇒ http://www.ai-coach.com/backno/ciplatest.html 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


■■今週のおすすめ情報■■

◎ウェブ・アクセシビリティ指針 週刊メルマガ
 http://www.mag2.com/m/0000114499.htm

 高齢者や障害を持つ人たちにとっても利用しやすいホーム
 ページ制作の指針。視覚障害のある秀才プログラマー監修
 の下に、必須テクニックとプラスαをリポートします。


 <ITコーチング・ラボのコメント>
 執筆者は情報システムにも明るいウェブデザイナー。
 略歴⇒ http://www.ai-coach.com/personal_profile.html#iguchi 

 監修者は、私(幸地)の大学の後輩&親友で、裏業界では
 名の売れた視覚障害プログラマー。

 「ホームページで売上アップ」のようなマーケティング的な
 話題には触れずに、本当の使いやすさとは、をとことん追求。

 隔週で行われるメルマガ企画会議では、白熱したバトルを展開。
 アクセシビリティの観点から様々な要求を突きつける後輩に対し、
 ウェブデザイナーの執筆者はどこまで応えられるか?


★自薦他薦を問いません。
 みなさまのお勧め情報をどしどしお寄せください!

──────────────────────────────────

【編集後記】

◇馬場史郎さんのこの言葉は有名ですね。

 「迷ったときの判断基準は顧客が51、会社が49」

 はじめてこの言葉に出会ったとき、最初は何を言っているのか
 理解できませんでした。

 『馬場さん、SEならそれで良いかもしれないが
  経営者はどうするのよ?』 って感じ。

◇詳しくは本を読んで欲しいのですが、このようにわかり易く
 噛み砕いて説明することがどれほど大切か、ということを実感
 させられたことを覚えています。

◇特にSEという人種は、他人からのフィードバックを素直に
 受け取れない一面を持ちます。これからも切れ味鋭いIT参謀で
 ありたいと願っています。

(執筆:幸地 ITコーチング・ラボ 代表)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
意見・感想・質問・相談等 → mailmag@ai-coach.com
購読登録・解除→ http://www.ai-coach.com/itcoach/  
──────────────────────────────
発行元:アイコーチ有限会社 http://www.ai-coach.com/
〒222-0036 横浜市港北区小机町1325 チェリーハイツ202号
発行責任者:幸地 司(こうち つかさ) 
Copyright(C) 2003 ITコーチング・ラボ All Rights Reserved. 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▽このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 
 を利用して発行しています (ID:0000114056)
▽バックナンバー http://www.mag2.com/m/0000114056.htm




↑先頭に戻る

中国オフショア開発専門ブログ
みなさまの応援のおかげで、日本唯一の中国オフショア専門ブログも頑張ってます。ブログの記事に満足された方は、上記サイトから人気ランキングのバナー画像をクリックしてください。一緒に盛り上げましょう!

いますぐ登録!

Powered by まぐまぐ(ID:114056)


バックナンバー



TOP | なぜ中国オフショア開発は泥沼化
| 教科書的なプロジェクト管理のワナ | 中国オフショア開発の勘所をマスター

このサイトで使用されているすべての写真・文章・画像の無断転載使用を禁じます。
Copyright 2003-2004, AiCoach Corp. All rights reserved.
アイコーチ有限会社 - 横浜市港北区小机町1325-202
045-471-7434 / info@ai-coach.com