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プロジェクト失敗学

『初めて部下を持つSEマネージャーを支援する』ITコーチング・ラボ提供
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【週刊】SEの失敗学「営業・経営・政治」編
　　　　2003/08/08（第6号）

　　　　「開発完了がゴールではない」

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 - 目次 -
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　1. プロジェクトは頼まれたものを作って納品したら終わり？
　2. ものづくりの前後にある業務を意識せよ

　前回の記事を読む
　http://www.mag2.com/m/0000114056.htm


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1. プロジェクトは頼まれたものを作って納品したら終わり？
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（前回のあらすじ）

◆プログラマーから上ってきた技術屋のプロジェクト・リーダーが
　陥りがちな考えとして、

　「プロジェクトは頼まれたものを作って納品したら終わり」

　というのがあります。計画を作らせると、この考えでスケジュー
　ルを組んでしまいがちです。


◆プロジェクト・リーダーには担当プロジェクトの納品・検収・請
　求・入金のタイミングをつねに意識しておいてほしいものです。

　検収のための期間はそれなりにかかるでしょうし、請求書が客先
　の経理部門に届くのがあまりに月末ぎりぎりだと、その月の締め
　に間に合わなくて翌月扱いになってしまうかもしれません。

　ですから、「無事に予定通り完成できるか」ではなく「無事に
　予定通り請求できるか」を心配しながら進捗を管理していく必要
　があるのです。

　後者の意味で日程的に厳しければ順調とは言いません。


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2. ものづくりの前後にある業務を意識せよ
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◆私が多く担当した大手顧客は、月末の3営業日前までに請求書が
　経理部門の手元に届くこと、という方針を掲げていました。

　そこで、余裕をみて5営業日前までに請求書を発行・発送したい
　ところです。

　そこからさらに検収期間の1週間〜10日（開発規模からこれくら
　いの設定が普通でした）を差し引くと、ある月内に請求しようと
　思ったら、当月中旬までに納品しなければいけない計算になりま
　す。

　例えば営業サイドで開発期間が3月〜6月と言った場合、営業は
　6月＝請求月という発想ですから、ああ6/15までに納品するんだ
　なと考えるようにし、スケジュールを組んでいました。

　どうしても開発が月末までかかる場合には、納品時にその場で
　検収をあげてもらい請求書もその場で渡す・仮検収という形で
　とにかく月内に請求させてもらう、といった策をやらせてくだ
　さいと、顧客に前もって相談していました。


◆開発現場といえども、ものづくりの前後にある業務を意識して
　開発を進めてください。

　チームメンバー全員がこの意識を共有すると、仕事に対する各自
　のコミットメント・レベルも向上するように思います。


（執筆：内山 ITコーチング・ラボ 指導員）

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【編集後記】

◇先日（株）クラステクノロジーの四倉社長とお会いしたときに
　プロジェクトマネジメントの極意について興味深い話を伺った。

　特にプロジェクトマネージャーの資質に関して、ジーコのリーダ
　論を引用して語る姿には感動しました。

　歯に物を着せぬ発言が多くあり、クラステクノロジー社のゆるぎ
　ない自信というものが感じられました。
　ここ2年間は失敗したプロジェクトがほとんどないらしい。
　すごいことですね。

（執筆：幸地 ITコーチング・ラボ 代表）


株式会社クラステクノロジー
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