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対立相手を悪人にせず、他要因に転嫁する 2007/7/5

【練習問題】日本人の曖昧なQ&Aを改善する
Q.あなたは、中国ベンダーの担当者から以下の相談を受けた。

日本人に質問すると曖昧な返事ばかりよこすので、中国側の判断ミスを招いてしまう。いったい、どうすれば改善されるか。

A.メルマガの事例は次元が低すぎます(中国人/Aさん)

●上記の練習問題に関連して、さらに複数のご意見メールが届いた。
昨日につづき、1つ紹介する。


・Aさんは何かを否定しようとしているが、文字だけではその気持ちは分かるどころか別の気持ちを表しているかもしれません。日本語を自在にあやつる人ほど気付きにくいことです。日中の交流にも同じ現象があるではないかと思います。

(中国人/Cさん)


本誌バックナンバー 第675号


メルマガ執筆を4年近く続けていると、当方の意図が読み手に十分に伝わらないケースはいくらでもあった。もちろん、読み手が正確に理解したうえでの疑問・反論・批判もあった。メルマガですら対立を生む。ということは、オフショア開発の現場では、比べ物にならないくらいの無数の生まれて、そして消えていく。

人が対立する原因は「認知」の違いで説明できる。同じ練習問題が出題されても、人間の脳は「認知」によって解釈を変えて、さまざまな反応を示す。認知とは、自分にとって都合よく物事を解釈するプロセスである。

仮に、私と(メルマガは次元が低いと非難した)中国人Aさんが一緒に仕事をせざるを得ないとする。このとき、円滑に仕事を進めるために、私はAさんの「見切り発車」しやすく「対決型」に持ち込みやすい認知の傾向を、Aさんの個人的な性格の問題ではなく、日本と中国の文化的相違に起因すると考える。

「Aさんは悪人ではない。単に日中の文化が違うだけなんだ」

このような認知プロセスを経て、自分を納得させる。


■成功の勘所

【演習問題】

あなたの周りで、日本人と中国人が対立した。対立の原因は、品質に対する見解の相違である。どんな局面でも前工程での品質作りこみ重視すべきだとする日本人、時には人海戦術による品質検査が合理的だと主張する中国人。

この日本人と中国人は一緒に働いたことがなく、今後も利害関係はないと仮定する。あなたが二人の共通の友人なら、どのやってこの対立をおさめるか。


2007年07月05日 17:10 in | コラム , マネジメント | 固定リンク |

 

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