新宿の某牛丼屋に入ったら、怪しい二人組の男が券売機の前で立ち往生しています。彼らが話す言葉は日本語ではないことは明らか。しかし中国語でもありません。韓国語とも違うような。
少し「みゃぁ、みゃあ」する感じから、タイ語かベトナム語かな?と思いました。
某松屋の券売機には日本語表示しかないようで、この二人は後に並ぶ私たちに順番を譲って、その後もみゃあみゃあ相談しています。
数分後・・・
彼らは、たまたま私の隣に座りました。次に、店員が一生懸命英語で話しかけます。
ちらっと見たら、彼らの注文は・・・
ご飯大盛り 生玉子 サラダ とろろ 味噌汁
こんなオーダー、はじめてみました。
とりあえず、私は声をかけました。
「君たち、どこから来たの?」 「ベトナムさ」 「へー、それで仕事は何やってんの?」 「シェフさ」
普通に英語は通じます。やるな、ベトナム人シェフ。
彼らの前に注文した品が並べられます。案の定、彼らは、かなりとまどっています。まず、生玉子が食べられません。そこで、なぜか私が彼らの代理人として店員を交渉します。
「ぷりーず ちぇんじ・・・」
店員は日本人なので、日本語でOKです。
「彼らは生玉子が苦手なので、ゆで卵と交換してもらえますか」
すると、最初に声をかけた若い男性アルバイトは即拒否。彼にそんな権限と機転は備わっていないようです。ならばと、今度は奥にいる店長っぽい年長者を呼んで再交渉。
2度目はすんなりOKでした。
次にベトナム人は「これは何だ?」と、とろろを指さして質問します。あなた、本当に何も分からず注文ボタンを押下したのね、と苦笑い。
This is a kind of potato, Japanese potato. Oh, I see ...
なんと、意味が通じました。
とろろ=a kind of potato
異文化コミュニケーションマネジメントの専門家として、面目躍如といったところでしょうか。安心しました。これからの時代、牛丼チェーン店にも英語表記のメニューは必須ですね。
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