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日本から渡された不十分な試験データがトラブルの根源 2007/12/13

納品されたプログラムが異常終了する
中国で真面目に動作確認を行ったのか、はなはだ疑問である。
(東京/元請けベンダ担当者)

オフショア開発では仕様に関連するバグが圧倒的に多い。次いで、動作環境に違いに起因する性能問題も目立つ。最近では、いわゆる「初歩的なバグ」は減った。

・プログラム異常終了
・コンパイルエラー
・環境依存資源をハードコーディングしたため互換性ゼロ

ところが、実際には「初歩的なバグ」は一向に減っていないとの声もある。単に上層部に報告されないだけで、日本側の受け入れ現場で必死にバグを潰す姿が確認されている。

しかしながら、受け入れ工程の実態をよく観察すると、受託側の言い分も理解できないわけではない(二重否定)。

「計画では、日本から単体試験データを提供して頂く予定だったのに、実際に頂いた試験データは品質を保証するには不十分であった。」

「君達はそういうが、もし試験データが不完全なら、最初に報告してもらわないと困る。我々は高い単金で素人を雇っているわけではない。これだと、無責任な派遣業者と同じじゃないか。」

「そもそも、オフショア側には不十分な設計書しか渡されていないのに、頂いた試験データの妥当性を判断できるはずがありません」

その後も、話し合いは平行線をたどる。


■成功の勘所

オフショアベンダからの提案書には、「日本から試験データを提供して頂き、その内容を査定し不十分な場合、再提出して頂く」と明記されていた。ところが、問題は発生してしまった。いったい、どこに問題があったのか。


2007年12月13日 23:01 in | コラム , 仕様関連 | 固定リンク |

 

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