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訴えられたカリスマ経営者~追跡・ブランド騒動~ 2007/12/10

昨夜のNHKスペシャル、とても興味深く拝見しました。

激流中国「訴えられたカリスマ経営者~追跡・ブランド騒動~」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/071209.html

“中国財界のスーパースター”と謳われたカリスマ経営者が、未曾有の国際紛争に直面した。中国一の飲料メーカー・ワハハの宗慶後会長が、合弁パートナーである外国企業から訴えられたのだ。「ワハハ」という商標の権利は合弁会社に限るという合意を破り、ワハハ側が商標を勝手に使っているというのだ。品質に定評のあるワハハのようなブランドは中国でビジネスを進める上で貴重な存在だ。ブランドをめぐる攻防に密着し、急旋回する中国経済の最前線を描く。


単なるブランド訴訟問題を民族問題に置き換える中国飲料メーカー総裁の手腕、紳士協定を破りながらもあくまでも合法的に地元ブランドを傘下におさめようとする仏グローバル企業のしたたかさ。

そして、後出しじゃんけんのように中国当局から10年前の公式文書を持ちだす中国側。さらに、手続き不備を指摘して10年前の公式文書の正当性を真っ向から否定する仏グローバル企業。

見ごたえのある攻防でした。契約に対する欧州式と中国式の考え方の違いが見事に対比された興味深い事例です。

欧州式:契約締結時に当事者間で「合意」した。中国は約束を守れ。

中国式:契約締結当時と現在では、契約の前提条件が変わった。仏企業は紳士協定を破りいつの間にか株式の過半数を取得して実効支配を企んでいる。国家ブランド存亡の危機である。こんな理不尽な契約は無効である。昔の「合意」は破棄してよい。

続きが気になりますね



2007年12月10日 15:47 in | コラム , 社長の独り言 | 固定リンク |

 

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