東京事務所の会議室で弁当を食べていた時、私は机の一部を指さしてこう言いました。
そこ「むちゃむちゃ」するね。
すると、近くにいたスタッフ2名が、ぽかんとした表情で首を傾げます。
ス:「幸地さん、むちゃむちゃって何ですか?」
幸:「え?、だから、むちゃむちゃは、むちゃむちゃでしょ」
ったくもー。最近の若い社員は、美しい日本語を知らないなー、と呆れ顔の私です。
すると、最も若いスタッフが私に向かってこういいます。
ス:「幸地さん、それって、べたべたの意味ですか?」
幸:「ええ、そうとも言う」
思わぬ反撃に一緒ひるむ私。
ス:「むちゃむちゃって、私聞いたことありません」
幸:「むちゃむちゃは、立派な日本語でしょう。何いってんの?」
今度は、横から別のスタッフが口を挟みます。
ス:「むちゃむちゃは、ないでしょう、幸地さん。でも、かわいい表現ですねー。むちゃむちゃ・・・。ケラケラケラ笑」
ス:「幸地さんのような立派な大人が、むちゃむちゃですかー。あははは笑」
この時点で、ようやく私は悟りました。「むちゃむちゃ(=べたべた・べとべとの意味)」は沖縄独特の表現だったようです。しかも、なんだか、むちゃむちゃが無性にいやらしい音に聞こえてきて、急に恥ずかしくなりました。
日本の標準語だと信じてた単語が沖縄方言だと気づいて赤面したのは、およそ10年ぶりの出来事です。まさに珍事。
過去に、私が沖縄方言を標準日本語だと思って堂々と使っていた事例をいくつか紹介します。
・ひざまづき 学生時代、九州のお寺を訪問したとき、「ひざまづき」するの大変さー、といったら、誰にも通じなかった。ウィキペディア(Wikipedia)にも載っている有名な話。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%BA%A7
・だからよ 沖縄人なら誰もが無意識に乱用してしまう便利な相づち。日本語の「そうですね」よりも更に多様な場面で使える。部下からの報告を受ける最中、「だからよ」を連発したら、そのうち逆切れされたことがある。「だから、何ですか。続きをおっしゃってください」って。
・ちょーだい(頂戴) これも無意識に使ってしまうお茶目な依頼系用語。レストランで店員さんを呼んで「すいません、お水ちょーだい」と思わず口に出してしまう。今でも時々お世話になる用語。
使用例「だー、お茶ちょーだい」「うり」「とーとーとー」
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