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日本を救う父の行動原理 2007/6/15

昨日、沖縄出張から戻ってきました。
沖縄行きの飛行機には観光客が大勢乗っていましたが、
帰京便ではビジネスマンが目立ちました。

沖縄では黒系のスーツは相応しくないので、
そんな人はとっても目立ちます。
「ないちゃービジネスマンやっさー」。

それにしても、琉球大学で講座を担当した二日間は、
土砂降りの大雨でした。

飛行機で見かけた観光客のみなさん、
いったいどこで何をしていたのやら。つい余計な心配したりして。

沖縄ではいつも実家に泊まるのですが、
母親は一人で米国渡航中(!)でしたので、
夜は久しぶりに父親と二人で話しこみました。

活動的な父は、焼き物以外でも多方面の才能を発揮しています。
地域で名前が売れているので、名誉職的な肩書も多いらしく、
そのためぶらりと本土出張なんてことも珍しくありません。

父が仰せつかった名誉職の一つに
「高齢者なんとか協会」沖縄県理事というのがあります。なんと、
来月開催される全国大会でスピーチを行うことが決まったらしい。

本人は5分程度の挨拶だと言っていましたが、
新聞の切り抜きを10枚以上も用意して、
念入りに準備している姿が印象的でした。

そんなわけで、スピーチのネタを提供すべく、
以下の議論を吹っ掛けてしまいました。参考になったかな。


以下、父と息子の会話より。

何かとお騒がせの年金問題や介護サービス問題。
弱者の高齢者をどのように社会が助けるべきか、
なんて気持ちになりますが、それは大きな勘違い。

老人こそ、元気の源。
高齢者こそ、お金持ち。
知識、経験、やる気、住宅、余裕資金を全て持つのがお年寄り!

尊敬する父よ、
あなた方は若いころから汗水たらしてよく働きました。

右肩上がりの好調な日本経済に歩調を合わせる形で、
日本一貧乏なオキナワでも30代で持ち家を購入。
そして住宅ローンも楽々払い終えました。そして、今では十分な
退職金と年金でもって悠々自適の暮らしを満喫しています。

ところが、ところが、ご年配のみなさんが受け取る年金は、
自分たちが積み立てたお金ではなく、
サラリーマンを中心とする現役世代が支払っています。

お年寄り世代は、当然の権利として年金を受け取り、
持家に住んで、快適な老後生活を送っています。

ですが、視点を変えると、21世紀初頭の日本社会は、
引退した老人が現役世代から強制的に富を奪う
搾取構造に他なりません。

日本の優れた年金制度が前提とした
右肩上がりの経済成長がストップしたため、
今では前出の搾取構造だけが後に残されてしまいました。

幸せな老後生活を送る「高齢者なんとか協会」理事として、
年金や介護問題に関心が向くのは仕方ありませんが、
もしよろしければ、歪んだ富の分配システムにも
目を向けてもらえないでしょうか。

高齢者は、搾取構造に罪悪感を持つ必要はありません。
また、もらう権利のある年金受給額を減らせとは言いませんので、
高齢者はもっと豪遊して日本国の内需拡大に貢献して
いただけないでしょうか、と夜中に力説してしまいました。

高等学校の商業科教諭だった父は、
マクロ経済学の基本理論をそこそこ覚えているようなので、
全般的に賛成してくれました。

上記観点からすると、私の父の行動パターンは日本国民の鏡です。
せこせこ小銭をため込もうという意志がまったく感じられません。
大脳の指令に従って、やりたいことに何でも挑戦します。

住宅リフォーム(外壁)
海外旅行
国内出張
焼き物
カウンセリング指導
家庭菜園
大学院進学(NHK放送大学の修士課程コースもとっているらしい)
オール電化(母親に却下されました)

父親は、いざというときには「家族が面倒を看るはずだ」
との根拠のない強い自信を有しています。
これが、彼の元気を支えているようです。

はい、わかりました。
いざというときには、私が何とかします。

ですので、日本国の内需拡大のために、
お財布が許す範囲内でどんどん金を使ってください。

これが「高齢者なんとか協会」理事のスピーチに期待することです。
せっかく全国大会に参加するなら、誰もが話題にするような
介護や年金問題の暗い部分に焦点をあてるのではなく、
「ぱーーーぁと、お金を使おうよ」と明るく主張してほしい。

たぶん、私のネタは採用されません(苦笑)。


2007年06月15日 23:10 in | コラム , 社長の独り言 | 固定リンク |

 

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