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珠海保税区とマカオタワー 2007/5/30

こんにちは、
オフショア開発メルマガ発行人 幸地司(こうち・つかさ)です。
今号も、思いっきりオフショア開発には無関係です。
中国珠海・マカオの状況に興味ない方は、ここで終了ということで。

香港・深セン在住の読者には、本誌末尾にお知らせがあります。

              ※

5月29日(火) 珠海⇒マカオ⇒珠海
朝8時起床。ホテルで遅い朝食を済ませると、
9時から早速投資セミナーに出席。

朝のテーマは「珠海保税区の紹介」。
保税区とは、中国の対外開放の一環として設置された
外資系企業を優遇する政策。

中国の保税区内は関税が課税されない「外国」とみなされます。
そのため、保税区内で部品を組み立てて、
そこから外国に製品を輸出する際、ちょこっとだけ自国に戻して、
タッチアンドゴーで海外の目的地に転送することで、
自国の貿易額を水増しすることができたりして(?)。

これは、自国産業の空洞化を欺くために応用される基本的な裏技
です。すなわち、中国で製造して中国から出荷しているのに、
統計上は自国の輸出額が増えてしまう数字のマジック。

農産物水産物の産地偽装でも同じようなスキームが使われるので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

・静岡県○○○産のウナギ
・三重県○○牛
・○鯖
・鹿児島○豚
・最高級○○産コシヒカリ

以上は珠海保税区セミナーとは全く関係のない話題です。
念のため。

珠海保税区に話を戻します。
午前中のセミナーでは、15年も前に珠海保税区に進出した
四国のとある食品メーカーの成功談は興味深かったです。

父の後を継いだ食品メーカーの2代目社長。
停滞する国内市場と価格下落が激しい「餅巾着」の製造コストを
抑えるために、思い切って中国進出を果たしました。

コンビニのおでん売り場で見かける餅巾着を思い出してください。
実は、餅巾着1個の製造原価は○○円。これに対しコンビニの
買取価格は○○円。その差額はわずか○○円。

これでは全く商売にならないということで、
国内製造に見切りをつけることができたといいます。

そして、中国珠海の保税区では、何と餅巾着1個の製造原価は
驚きの○○円。実に○○倍の価格差があります。

上記のとおり、中国進出のきっかけは、
特定商品の製造原価削減でしたが、現在は徐々にレパートリーを
増やして大成功を収めました。
今では中国人従業員800名、売上20億円を超える超優良企業に!

珠海で製造する商品も様々です。
油揚げ、納豆、レトルト麺、牛丼レトルトパウチ・・・
これからは、中国人にも納豆を食べてもらうんだ!
と鼻息の荒い2代目社長の熱意ある話が印象的でした。

セミナーは、実際に食品工場を見学させてもらいました。
日本人と比較した生産性は中国の方が○倍よい。
(1分間に餅巾着を作るスピード)

他にも、モーター部品を製造する日系工場にお邪魔して、
実際のラインの様子を見学させていただきました。
総経理が直々に工場運営のポイントをご説明くださいました。
ラッキー。

部品製造コストを削減する最大の要因は○○だが、
逆に○○については日本と全く同じ。
従業員の男女比率は○:○。
今後は、○○な人材の比率を増やしたいと、
同社中国拠点の人材獲得方針を語ってくれました。


工場見学後は、珠海保税区(お役人)主催の昼食パーティー。
このツアーで初めての北京ダックがお目見えして、
一同ちょっとした興奮状態に。
(念のため、
 ツアー参加者は投資家なので基本的には金持ち連中です^^)

珠海の素朴な地元料理が次々に出されましたが、意外にも
「この日の昼食が一番美味かった」とコメントする方が続出。

日本人の味覚は分からんねー。
中国式の豪華絢爛もいいですが、料理や素材の値段よりも、
自分の舌にあうかどうか、また、
その日のコンディションによっても味覚は微妙に異なるようです。

昼食後、いよいよお待ちかねのマカオ潜入。
二日間ぶっ通しで続いた投資セミナーから開放されて、
唯一遊べる時間帯が15:00-21:00のマカオ上陸です。

日ごろの行いがよかったのか、お天気は快晴。
マカオのシンボル「マカオタワー」から見る景色は最高でした。
珠海、マカオを一望する360度のパノラマは、美しい緑と
青い海、躍動感溢れるカラフルな高層ビル群。
視線を少しずらすと広大な埋立地と工場用地。
海には、大小たくさんの船が浮かんでいます。
視線を足元に移すと、
建設中の巨大カジノ(MGM)の全容がはっきりと確認できます。

投資ツアー一向20名を乗せたバスは、
無数のクレーン・重機が立ち並ぶ、
マカオで最もホテル建設が盛んな地域を抜けて、
the westin hotel近くの地元ビーチを目指します。

少し灰色な浜辺から海を見渡すと、
そこには瀬戸内海とそっくりな海の景色が広がっています。
青い海原と小さな島々。穏やかな波。
ところどころ、水着の男性が泳いでいます。

私は、5香港ドルのアイスをほおばって、
再びバスに乗り込みマカオ市街地に逆戻り。
そしていよいよ、お待ちかね、マカオのカジノ体験です。
・・・(省略)

夕食は、マカオタワーの展望レストランで、美しい夜景を
見ながらビュッフェ形式で和気あいあいと楽しみます。
・・・(省略)

このメルマガは、夜分遅くに珠海のホテルで書いて、
今朝配信しました。

今日は、午前中に香港に移動して、
午後便で帰国するツアー参加者を空港にお連れします。
ところが私は深センでもう一泊。

せっかくなので、深センのソフトパークを訪問して、オフショア
開発メルマガ発行人としての本業を全うしたいと思います。
そして、先日から案内しているように、今日の夜は深センで
オフショア開発交流会を開催します。

といっても、現在の参加者は2名。
場所未定、時間未定、会費未定(実費)ですが、
興味ある方は、下記携帯まで直接ご連絡ください。

中国携帯:138-0176-7534 (幸地が日本語で出ます)


2007年05月30日 10:26 in | コラム , 社長の独り言 | 固定リンク |

 

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