オフショア開発発注者は、全ての仕様を明記すべきと思いますか。
以前、ある中国人読者がこう言った。
「オフショア開発発注者は、全ての仕様を明記すべきである」
私は条件反射的に反論した。
「それは非現実的である」
しばらく経って、またその議論が蒸し返された時、私は重要な問題に気づいた。前出の中国人読者と私の間で、おそらく「全て」の意味が共有されていない。
・最終的な仕様を明記する ・その時点で確定した仕様と未確定の仕様を明記すればよい ・製造者にとって必要十分な仕様が明記されること
「全て」の意味を厳密に定義すれば、オフショア開発の発注者は全ての仕様を明記すべきであると公言してもよいと思う。日本社会やソフト業界だけの枠組みで思考していたら、このような心境の変化は起こらなかっただろう。
多国籍企業のジョンソン・エンド・ジョンソンは、我が信条と呼ばれる絶対的な行動指針を持っている。我が信条は、日本国憲法よりも厳密に守られている。その秘訣を研究すると、基本原則を愚直に守り続けることが、長期的な好業績に直結することがわかる。
あなたが本気でYesと答えるなら、「全て」を具体的に定義しなさい。すべてを明記するための条件をガイドライン化しなさい。具体的な数値で条件を設定しなさい。現場の裁量で、お茶を濁されないための仕組みを作りなさい。そして、違反した者に対する処罰についても検討しなさい。
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