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中国の誠意が火に油を注ぐ結果に 2007/3/8

「自発的に動け」はいかにも日本的
日本経験がない中国人には「自発的」は確かに理解しづらいことです。・・・ だから、今日のメルマガにはとても共感しました。今後も、こういう話題をたくさんメルマガで紹介してくださいね。

(中国/中国人読者)

昨日は私が予期せぬほど反響が大きかった。

第606号 「自発的に動け」はいかにも日本的

日本を熟知した中国人読者によると、彼も中国現地法人の「自発的に」動かない中国人リーダーに辟易しているという。この感覚、私にも良く分かる。

(独り言)
本誌発行人は沖縄出身の日本人男性。沖縄には、南国特有の沖縄時間「うちなータイム」が存在する。私の血も沖縄色で染まっているものの、沖縄人と会議するときには毎回のように遅刻する連中をみて、その都度イライラする。念のため、繰り返すが、基本的には私も「うちなータイム」の男であるにもかかわらず。


中国オフショア開発では、よくこういった場面に出くわす。

中:何か問題があれば指摘してください。我々はすぐに対応しますから。(最大限の誠意を示しているつもり)

日:なぜ、中国は日本から問題を指摘されるまでじぃーと待っているのか。自発的に改善する意識が全くない。けしからん!(プンプンと憤慨)

中:中国は顧客満足度の向上を最優先に考えています。ですから、ご要望事項をまとめて、リストを送付してください。(日本の意図を理解できず、さらに誠意を示そうとする)

日:結局、中国はいつも受身の態度だ。自分の頭で考えることをしない。(中国の誠意は、逆に火に油を注ぐ格好)


■成功の勘所

日本的な感覚で言わせてもらうと、中国オフショア開発の現場では、自発的な意識が欠如しているのは間違いない。特に、営業しなくても親会社から仕事がもらえる日系子会社では、その傾向が顕著にみられる。

一方で、全ての中国人が「受身」かというと、そうでもない。日本を熟知した中国人と、現地で働く中国人IT技術者の間では、毎日のように衝突が起きているのも事実。


2007年03月08日 11:17 in | コラム , 異文化コミュニケーション | 固定リンク |

 

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