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マネージャーこそ、オフショア開発規模の決定要因 2007/2/5

ソフト開発の中国への委託拡大――NECや日立ソフトなど
NECは中国での開発要員を2009年度に今年度より3,000人多い7,000人に増やす。

(日経新聞 2007/2/5)

NIKKEI NET:企業 ニュース

今後も、ますます中国オフショア開発は拡大する見込みである。前出の報道を見てそう感じられた方も多いだろう・・・。

ある日、中国に開発子会社(100名規模)を持つ独立系ソフトハウスのマネージャーにお会いしたとき、当該会社の拡大計画について聞いてみた。(◇幸地、◆マネージャー)


◇中国の開発要員はどれくらいですか。

◆現在は、□□と□□をあわせて大よそ100名です。

◇去年と比較して、伸び率はどれくらいですか。

◆規模はほとんど変わっていません。昨年も100名体制でした。

◇そうですか。では、来年以降の計画は?

◆元の事業計画では、来年には300名体制になっているはずですが、今は急拡大を望んでいません。

◇それはなぜでしょうか。

◆1人のリーダーの下につくプログラマー数は決まっています。最大でも10名。同様に1人のマネージャーの下につくリーダー数も決まっています。適性品質を確保しようと思ったら、マネージャーの数以上に開発要員を増やすことはできません。

◇マネージャー数から逆算すると、開発規模が決まりますね。

◆そうです。マネージャーの数が中国開発拠点の規模を決定する要因となります。有望なリーダー人材に教科書を与えてマネジメントを勉強してもらっても、現場では使い物になりませんから。現場で、仕事を通してマネジメントを学んでもらうしかありません。

◇そうですか。ありがとうございます。


■成功の勘所

使えるマネージャーの人数が開発規模の決定要因となる考え方を紹介した。会社によって「使える」の定義が違って当然。したがって、開発規模を決定する方程式も会社によって千差万別だろう。

あなたの会社のオフショア開発拠点では、何が開発規模を決定する要因だろうか。マネージャー以外の要因があれば、全て洗い出してみよう。


2007年02月05日 19:44 in | コラム , マネジメント | 固定リンク |

 

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