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業務知識を前提とした実装用仕様書 2007/2/22

やっぱり、仕様書に常識はかかれない
入出力を中心とした詳細な実装用仕様書をいただいたが、よくみると業務知識があることを前提に書かれていたので、多数の仕様誤解を誘発した。

(第16回オフショア開発勉強会/ゲスト講師)

第16回オフショア開発勉強会で聞いた失敗事例より。

入出力を中心とした詳細な実装用仕様書をいただいたが、よくみると業務知識があることを前提に書かれていたので、多数の仕様誤解を誘発した。

この会社は、東京本社で請けた仕事を中国蘇州の開発子会社に委託する典型的なオフショア活用型のSIer。オフショア開発に着手する前には、必ず中国側で仕様書の品質チェックを行っている。中国側の事前チェックは評判が良かった。実際、このおかげで、過去に何度も事故を未然に防ぐ事ができた。ところが、前出のプロジェクトでは、暗黙のうちに中国に過度な業務知識が要求されていたため、受注可否判定プロセスが十分に機能しなかった。


■成功の勘所

中国側でレビューしたものの、業務知識が不足しているため仕様書の品質を評価できず、事前にリスクを洗い出す事ができなかった。この問題の対策は難しい。なぜなら、肝心な業務知識が欠落していると、関連するリスク分析の甘さを自覚することはできないから。適切な時期に、適切な人が集まって、適切な手順でレビューしたが、失敗を防げなかった残念ながら事例である。


2007年02月22日 17:15 in | コラム , 仕様関連 | 固定リンク |

 

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