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内容より態度で勝負 2007/2/16

私が非常勤講師を務める琉球大学のプロジェクトマネージャー育成
講座では、ビデオカメラを用意してトップ向けプレゼンテーション
の実技演習を行います。

今回の授業では、プロジェクト終盤にお客から仕様変更を突きつけ
られて、大幅な計画変更を余儀なくされたPMの立場を再現します。

PM役の学生は急いでプロジェクト計画書を見直し、上司役(私)のレ
ビューを受けて、社内の役員会議で経過を報告するというシナリオ。

学生は、役員会でプロジェクト計画変更の承認を得るための
プレゼンテーションに挑みます。その様子をビデオに収めて、
プレゼンテーション技術の向上を図ります。

役員向けプレゼンとはいえ、社内会議なので、
資料はできるだけ簡素化し、基本的には人間力で勝負します。

同じ資料を用いたプレゼン実習ですが、ある学生は役員(私)から
突っ込まれて「針のむしろ」となり、別の学生は役員(私)から
「ご苦労さん」とねぎらいの言葉をかけられます。

自分に自信がなく、おどおどした態度で発表すると、

「なぜ、仕様変更を防げなかったのか?」
「原価率の低減をどう責任とるつもりか?」
「このリスクをどう対策するつもりだ?」

などと、周囲から厳しい指摘を受けます。

反対に、自信満々で発表する学生に対しては、

「予期せぬ緊急事態だったが、よく対応してくれた」
「コンテンジェンシープランが良かったので、
 被害を最小限に食い止められた」
「営業ともよく連携して、次回はぜひ汚名返上するように!」

と前向きな評価をもらいます。繰り返しますが、扱う題材や
発表資料は全く同じなのに発表者によって周囲の反応は正反対。

先生の私は、プレゼンする学生に向けて言いたい放題です。
ですが、基本的には、おどおどする学生を褒めて、
持ち上げて、勇気付けます。
そして、時には厳しく、たまに脅したりと工夫満載。

この仕事、自分に向いているなーと、つくづく実感。

さきほど「内容より態度で勝負」と書きましたが、
現実の社会生活においては、身振り手振り、声の出し方、
顔の表情も含めて、全てがプレゼンの内容なんですね。


2007年02月16日 14:04 in | コラム , 社長の独り言 | 固定リンク |

 

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