先に作り込んでお客さんにこちらから逆提案します。 (上海/中国ベンダー総経理)
(上海/中国ベンダー総経理)
上海出張中、設立間もないオフショアベンダーから聞いた面白い話。
対日オフショア開発をする以上、中国側は、頻繁な仕様変更に対応する能力を持たなくてはいけない。納期遅延や品質問題の原因の多くは、中国人技術者の「待機」に起因する。つまり、多くの中国人技術者は、日本で仕様が確定して、文書で正しく提示されるまで待機する癖があると指摘する。
【典型的な失敗パターン】
◆日本からの仕様が曖昧、頻繁な仕様変更 →中国側の手戻り多発、工数超過
◆日本から仕様提示の遅れ →中国側の待機で時間浪費、スケジュール圧迫
◆日本の都合で「納期厳守」 →土壇場で仕様確定するも、時間足りず連日の残業 →テスト不足のまま不完全な納品。あるいは納期遅延。
◆日本は「品質が悪い!」と中国を一方的に批判 →中国も「日本は自分勝手。中国を対等なパートナーとみなさない」 と応戦。泥沼化へ。
前出の中国ベンダーでは、見積もり時(作業着手前)に、作業スケジュールを最長2日間のタスクまで細かく落とし込む。総経理(兼最高技術責任者)は、「うちは絶対に納期遅延しない」と豪語する。
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納期遅延や品質問題の原因の多くは、中国人技術者の「待機」に起因する。 ★なんか、中国人技術者が悪いように語っておりますね。 逆提案をするにはそれだけの腕が無いと笑い話になるでしょう。普通のオフショアだとプロジェクト或いはモジュールの実際応用での目的まで最終コーディング担当である中国会社としては把握できないだろうと思います。勝手に逆提案したりして日本側を迷わせたりするともっと大変な結果になるでしょうが。自分から攻めるのは悪くないでしょうが、逆提案するリスクと必要な能力育成まで考えるとあまり得にはなり得ないと思いますけど。 ほぼ不可能なやり方だと思いますので、その会社の実績を自分の目で確認して欲しいですね。:p
投稿者Park yongjin:2006年12月20日 14:42
Park yongjinさん、こんにちは、幸地@管理人です。
> 中国人技術者が悪いように語っておりますね。
「他の中国企業と比べて、うちはずっと優れている」という主張です。人種の問題でありません。つまり、中国人総経理が自社の優位性をアピールするために、他社(中国人技術者)の欠点を指摘しただけです。決して珍しい行為ではありませんね。
> 逆提案をするにはそれだけの腕が無いと笑い話になるでしょう
文章だけではなかなか伝えにくいですが、逆提案するだけの腕があるので決して笑い話ではありません。実は、プレミアム版メルマガでこの話題を詳しく解説しました。 http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/30/P0003019.html
もちろん、この会社にも課題はあります。規模を拡大するにつれ、優秀なPMが全てを監視できなくなるでしょう。現在の臨機応変さをどこまで維持できるかは見ものです。
ソフトウエアの世界では「1人の天才が数十名の凡人に勝る」という事例はいくらでもあります。恐らく、Park yongjinさんのいう「普通のオフショア」とは違う話題だったので、あまり参考にならなかったのかもしれません。またご意見をくださいね。今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿者幸地 司:2006年12月20日 15:17
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